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文章添削のツボ60

TIPS60

ツボその2:「添削」とは?

では、「教育的行為」としての「添削」とは、どのような行為なのでしょう?

まず、当然のことながら、「添削」とは、主に教育者による教育活動の一環として行われます。

もちろん、企業などの組織でも上司が部下に対して添削を行うことがありますが、これも「教育」ですので、この場合も添削する側は「教育者」といえるでしょう。

そして、添削の目的は、最終的には学習者(生徒や部下)の書く力の向上です。

生徒の場合は、入試等の試験に合格するレベルの文章力を身につけること。
部下の場合は、誤解を招かない、企業活動に貢献できる文章力を身につけることが最終的な目標となります。

そのためにも添削者は、学習者の文章を、これで目的(合格や契約獲得など)が達成できるかという観点から評価し、その文章が持つ問題点の指摘と改善方針の提示を行わなければなりません。

表現上の問題点だけでなく、構成や内容にまで踏み込んで、どのように文章を書けば目的を達成できるかを学習者に教えます。

そしてそれを繰り返して、学習者が自身で目的を達成できる文章を書けるようになるまで訓練するのです。

自分自身でできるようになることが目標ですので、添削者の方は原則、100%文章を直してしまうことはありません。

必ず学習者自身が取り組むべき課題(タスク)を残し、それに挑戦させることで学習者の書く力を延ばしていきます。

これが「添削」の本質なのです。