ツボその1:「添削」のゴールとは?
文章添削の「60のツボ」を解説する本ブログ。
まずは「添削とは何か」から、解説をしていきましょう。
一般的に「添削」とは、「他人の詩文・答案などを,語句を添えたり削ったりして直すこと(大辞林)」と言われています。
メインのイメージは「直す」ことといえるでしょう。
しかし、同じ文章を「直す」作業としては、「校正」や「校閲」「推敲」などもあります。
では、「添削」とその他3つの違いはなんでしょうか?
それは、「添削」とその他3つとでは、その「ゴール」が違うのです。
「校正」「校閲」「推敲」のゴールは、「目の前の文章を読者によく伝わるようにすること」です。
そして、そのためには目の前の文章を100%直す必要があります。
一方、「添削」のゴールは、「その文章を書いた人の書く力を向上させること」です。
そのために多くの場合、添削では文章は意識的に途中までしか直さず、生徒や部下に直す作業をさせることとなります。
つまり「添削」というのは「教育的行為」なのです。そして、添削者というのは、「文章作成の先生」であると考えてください。