ツボその3:「校正」「校閲」「推敲」とは?
それでは、「添削」以外の3つ。
つまり「校正」「校閲」「推敲」とはどのような行為でしょう。
まず、「校正」は、主に編集者による編集作業の一環として行われます。
その目的は、読者に文法的に正しく分かりやすい文章を提示すること。
作業の内容は、文章を表現の正確性の観点から評価し、主に表現を中心に誤りを修正することとなります。
つぎに、「校閲」は、こちらも主に編集者による編集作業の一環として行われます。
読者に事実関係に誤りのない文章を提示することを目的として行われ、文章を事実との整合性の観点から評価し、主に内容を中心に誤りを修正する作業です。
これら「校正」と「校閲」は、編集業務の一部です。
そしてどちらも、目の前にある文章を100%直すことが求められます。その点が「添削」と大きく異なる部分です。
最後に「推敲」は、いわば文章の作成者自身の手による「校正」「校閲」作業といえるでしょう。
一度書いた文章を自分が納得する形にすることを目的として行われます。
多くの場合、文章を美的側面から評価し、表現を中心により美しい文章にするための作業といえるでしょう。