ツボその8:添削者が身につけるべき4+1の力①
まず1つめは、「カリキュラム立案力」です。
何か計画的に人にものを教えるときに、最初にやるべきことはこの「カリキュラム立案」です。
最初に学習者の今の実力を把握し、つぎに、到達すべき目標地点を確認します。
その上で、与えられた時間内に、「いつ」「なにを」やらせるかを決めていきます。
そして、最後に適切な教材を選定することで、カリキュラム立案は完了です。
2つめの力は、「正誤判定能力」です。
平たくいうと、「この表現はアリかナシか」を見分ける能力といってよいでしょう。
まず、一番の基本は、誤字脱字のチェックができることです。
漢字や語句に関する知識は必須となります。
つぎに、文法チェックの力が必要です。
文法的に正しい表現を知っている必要があります。
そして最後は、「ファクトチェック」の力です。
これは答案内に書かれた内容が、間違っていないかを判断する力です。
社会の出来事やその文章で扱っているテーマに関する知識が必要になります。
3つめは、「作文力」です。
こちらは平たくいうと「模範解答を作成する力」と言えるでしょう。
模範解答の提示は、タイミングさえ間違えなければ、非常に大きな力を持っています。
いろいろ言葉で説明するよりも、模範解答を一回読ませる方が、効果的なことがあるのです。
そして、模範解答を読ませることで、学習者自身の努力では不可能だった視野・視点の拡張が可能になります。