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ツボその6:3つの「勘違い添削者」

現在広く行われている添削サービスや、添削者の指導には、「勘違い」と言えるものが見られます。

ここでは、代表的な3つの勘違い添削者をご紹介しましょう。

1つめは、「赤ペン真っ赤主義」の添削者です。

彼らは答案にいっぱい赤を入れるのが丁寧な添削だと勘違いしています。
答案に入れる赤文字は、あくまでも書き直しをしやすくするためのガイドラインです。

書き直しに必要なこと以外は書く必要はありません。
むしろ「赤ペンは最小限に」と覚えておきましょう。

2つめは、「自説押しつけ型」の添削者です。

これは学習者の文章を頭ごなしに否定して、書くべき内容までを指定して書き直しを強要する添削者です。
このような指導をしていると、いつまでたっても学習者は自分の頭で考えられるようになりません。

ですので、練習の時からなるべく学習者が考えた内容をもとに合格レベルの答案を仕上げる練習をさせることが大事です。

3つめは、「予想屋・山師型」の添削者です。

指導の際に合格率や内部事情に関する知識を持ち出し、予想屋のように出題内容を予想して、「当たった・外れた」と一喜一憂する添削者です。
これはやってはいけないわけではありませんが、本質的ではありません。

我々が目指すべきは、いつでも、どこでも、どんなテーマが出ても、目的を達成する文章を書ける学習者を育むことです。