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文章添削のツボ60

TIPS60

ツボその5:「良い添削者」とは?

では、「文章作成の先生」である添削者は、どうやって学習者の文章力を上げたらよいのでしょうか?

じつは文章力が一番上がるのは、「考えながら書き直す」時です。
文章というものは、他人に読まれて始めて機能するものです。

そして、読者にどれだけ書き手側の意図が通じるかによって、文章の価値は決まるものです。

ですので、その文章の価値を的確に把握するためには、他人にその文章を読んでもらって、フィードバック(感想)をもらう必要があるのです。

もらったフィードバックの問題点(ここが分かりづらい、ここがつまらないなど)を解決しようと考えながら書き直すときに、学習者の頭の中は一番活性化し、文章力も向上するのです。

ですので、添削で「適切な書き直しの指示」をだし、「書き直し」を重ねてもらうことで文章力を向上させるのが、文章指導の王道ということになります。

そう考えると、「よい添削者」とは、「最適な書き直しの方針を与えて、学習者(生徒や部下)の書く力を伸ばしてあげられる先生である」ということができるでしょう。

そして、よい添削者は、他の優れた教育者同様、生徒のやる気を引き出すことができます。

つまり学習者が「書き直そう」「書き直したい」と思える添削ができるのがよい添削者だと思ってください。